東ガス、太陽光の発電量予測を高精度化、複数モデルを活用

東京ガスと群馬県安中市は、2024年8月に締結したカーボンニュートラルのまちづくりに向けた包括連携協定に基づき、太陽光発電の発電量予測の高精度化を目指す共同研究プロジェクトに取り組む。2024年12月24日、基本合意書を締結したと発表した。また同プロジェクトは、技術支援として名古屋市立大学、東北大学が参画する。

 太陽光発電は、天候に大きく依存し発電量の変動が電力の需給バランスに影響するため、高精度な発電量予測技術が求められる。同プロジェクトでは、各発電量予測モデルが特化する予測範囲や期間の違いを活用し、複数モデルの組み合わせや使い分けによって、単一モデルでは解消困難だった予測の不確実性を低減する。

 発電所周囲の気象を高精度に予測するモデルおよびデータサイエンスに基づく発電量予測モデルを開発し、予測システムおよび運用の低コスト化に向けて検討する。東京ガスの100%子会社であるプロミネットパワーが運営する太陽光発電所「安中市太陽光発電所」(出力63MW)で実証する。期間は2024年12月~2026年3月の予定。

 東京ガスは、安中市内および安中市太陽光発電所における気象観測、観測データ・発電所運用データの分析、予測システムおよび運用の低コスト化に向けたセンシングシステムを開発する。安中市は、気象観測を実施するための実証フィールド、および安中太陽光発電所の所在自治体としての知見を提供する。

 また、名古屋市立大学はデータ駆動型発電量予測モデルを、東北大学は気象シミュレーションに基づく発電量予測モデルを開発する。複数モデルを組み合わせたアプローチにより、翌日までの太陽光発電所の発電量予測の平均絶対誤差率(予測値と実際の値の差の絶対値を実際の値で割った数値の平均)を、現在の30%程度から20%以内に抑えることを目標とする。

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