シャープは8月1日、太陽光発電の余剰電力を家電や住設機器の運転に有効活用する「ソーラー家電連携サービス」の対応機器に、9月12日発売の洗濯乾燥機を追加すると発表した。
同社では、太陽光発電の発電量と家電の消費電力を連携する機能を「Life Eeeコネクト」と呼んでいる。今回、この機能の対象に「プラズマクラスタードラム式洗濯乾燥機」を加えた。
「Life Eeeコネクト」は、シャープがクラウドで提供するHEMS(住宅エネルギー管理サービス)「COCORO ENERGY(ココロエナジー)」の持つサービスの1つで、無料で利用できる。利用者の生活パターンや気象情報などから、AI(人工知能)が太陽光発電設備の余剰電力量を1時間単位で予測し、蓄電池の充放電を制御することで太陽光の電力を有効に活用する。
同社は、2023年から太陽光発電設備とエアコン、給湯器、冷蔵庫を連携させ、消費電力の多い運転を余剰電力が発生する時間にシフトさせることで、電気代を抑制するサービスを提供している。今回、業界で初めてドラム式洗濯乾燥機との連携を実現した。
AIが予測した余剰電力量の情報をもとに、余剰電力を活用した乾燥運転ができる時間帯があることを洗濯機の発話機能で通知し、ユーザーに運転時間の変更を促す。予約運転時には、乾燥運転のタイミングを自動で調整する。同社の独自条件による試算では、洗濯から乾燥にかかる年間電気代を約30%削減できるという。