ペロブスカイト太陽電池「設置・施工ガイドライン」、今年中に作成へ

経済産業省が9月12日に開催した「次世代型太陽電池の導入拡大及び産業競争力強化に向けた実装加速連絡会」において、資源エネルギー庁はペロブスカイトを含むフレキシブル太陽電池の設置・施工ガイドラインを今年度中に作成・公表する方針を示した。

 今後、安全性を考慮したガイドラインの作成・公表に向けて、有識者ワーキンググループ(WG、非公表)を開催する予定。導入初期にモデルケースとなる設置・施工方法や安全性に関する事項を整理する。その後も、製品の仕様や設置・施工技術の進捗に伴い、随時アップデートを行う。

 2025年度は、ガイドラインを迅速に作成・公表することを重視し、これまで太陽光発電の導入に必要な設置・施工のガイドラインに携わってきた有識者を中心とし、検討対象を絞って作成する。2026年度以降は、作成したガイドラインを精緻化するとともに、施工を横展開する可能性や技術確立の状況を考慮して、ガイドラインの対象を検討する。

 まずは関連法制や各種既存文書を参考とした施工方法など、これまでの知見を集約する。不足する知見については実証実験によってデータを取得し、結果を反映していく。ガイドライン本編に加えて、実証実験を実施したものについては結果を公開する予定。また、ガイドライン策定に向けて構造関係および電気関係の情報を整理する方針。

 有識者WGは、大学有識者やモジュール(パネル)製造事業者、建築・施工会社、建築事務所、EPC(設計・調達・施工)サービス事業者、電気主任技術者を委員に迎える。また、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)や製品評価技術基盤機構(NITE)などの関係団体、国土交通省や環境省などの関係省庁がオブザーバーとして参加する。事務局は、産業技術総合研究所(AIST)や構造耐力評価機構、太陽光発電協会(JPEA)などが務める。
 

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